離婚に向けての準備期間。もしくは、お互いを見つめ直すために一旦距離をおく。
別居の理由は様々ありますが、別居をする前にやるべきことがあります。
別居というと、離婚に向けての準備期間という位置付けが多いですが、実際には別居に向けての話合いの中で問題があぶりだされ、それを解決して新たに幸せな結婚生活の方法を見つけるケースもあります。
お互いに離婚に向けて突っ走っていて、2人とも離婚するのに迷いがない場合は、別居などせずにさっさと離婚してしまった方がいいでしょう
別居を切り出す旦那の気持ちとは
別居をする旦那さんの気持ちは、なんなのでしょうか？
だいたいの旦那さんの別居をしたい理由は、女性にちゃんと伝えられません。
- 性格が合わない
- 未来が見えない
などとよくわからない理由を述べて、まずは距離を置こうと別居を切り出すのです。
これは男性が口下手であり、奥さんを傷つけたくないという気持ちから、正直な気持ちを伝えていない場合もあります。本音を正直に言うとあなたが傷つくからです。
だから、できるだけありがちな理由で誤魔化すのです。
では本音の部分を、お話ししましょう。
自由に生活がしたい
結婚生活は男性にとって窮屈なものです。
私が別居の末に離婚した理由もこれです。
私は仕事量も多く、趣味も本気でやるのですが、家庭とのバランスを考えて行動をしてました。
それでも家にいる時間が短いらしく、「早く帰ってこい」「なぜ休みの日に自分だけ家を出て行くのだ」といつも小言を言われていました。
妻は無趣味なので暇な時間も多かったのだと思います。
一緒に出かけたり、会話もあったから、私は満足していたのですが、妻にとっては不十分。
考え方の違いですね。
私にとっては、その小言が自分の人生を送る上で邪魔に感じてしまっていました。
そして離婚を考えて、切り出してみたけれど、離婚はしたくないと言うので、じゃあまず別居をしましょうと提案しました。
24時間、妻のことを考えて行動しないといけないのが、私にとっては苦痛だったのです。
ですから自由になりたくて、別居を切り出しました。
このように女性にすると、自由に時間を使っているように見える男性も、実は自由に使っていないと感じている場合も多く、自分の人生を生きるために別居を希望する旦那さんはいます。
とても自分勝手ですよね。ですから本音は伝えないのです。これをオブラートに包むと、「未来が見えない」とか「性格が合わない」という言い方になります。
浮気を隠している
この他にも浮気をしているから、もっと浮気相手との時間を作りたくて、別居を希望する旦那さんもいます。
浮気をしていたら本音を言うはずありませんよね。
既婚者は浮気相手と一緒にいる時間は限られてしまいます。
会社が終わってから、飲み会や残業と偽って会える数時間のみや、休みの日に接待ゴルフだと嘘をついて出てきた休日などに限られます。
これでは旦那さんも不満でしょうし、浮気相手も黙っていません。
ですから離婚までしなくても、別居をして自由に連絡をとったり、遊びに行ったりしたいというのが浮気している人の本音です。
もちろん許されることではありません。ですがこれが別居を希望する旦那さんの本音です。
旦那と別居をする前にあなたがやるべきこと
それでは実際に旦那さんと別居をする場合、あなたがその先に離婚を望む望まないに限らず、あなたはやるべきことがあります。
それはあなたが別居生活を快適に過ごすためであり、離婚に向けての準備でもあります。
別居を避けられないか、そして別居をするのなら生活費や別居にかかる費用はどうするのか、離婚にむけての財産分与や慰謝料について、あなたが損をしないためにも、必ずやっておきましょう。
なにが問題なのかを理解する
旦那さんとの別居に向けて1番最初にすべきは、あなたの結婚生活で何が問題なのかを理解することです。
旦那さんの浮気なのかもしれないし、暴力なのかもしれません。あなたの浮気なのかもしれないし、旦那さんが太ってしまったことが原因かもしれません。愛が冷めてしまっただけなのかもしれません。
別居するにあたって、2人で話し合いの時間は設けていると思います。ただ本当に心からあなたの想いを打ち明けていますか？
もうどうせ別居するのです。別居すればほぼ確実に離婚します。復縁はほとんどありません。ですから想いを伝えましょう。不満をちゃんと言葉にしましょう。
そうやってあなたが本音を伝えると旦那さんも本音で答えてくれるので、それで問題が解決できることもあります。
私も離婚を経験していますし、周りにもたくさんの離婚経験者がいますが、口を揃えて「離婚は大変だ」と言います。
今でも離婚をして良かったなと思う部分と、後悔している部分があり、できれば離婚なんてしなくていいのならしない方がいいのです。
そのためにもちゃんと話し合い、何が問題なのかを理解すべきです。
生活環境を変えて解決できないか考える
何が問題なのかを理解したら、その解決方法を探ります。
大抵の場合は解決できない問題が浮上します。だからこそ離婚という結論に達するのですから。
しかしもう一度考えてみてください。
結婚生活での問題は、生活環境を変えて解決はできないでしょうか？
例えば、引っ越しで解決できないか考えてみます。
もし2世帯で暮らしていて嫁姑問題が離婚の原因であれば、別の家で生活するれば解決できるかもしれません。
1人の時間が欲しいとか生活のリズムが合わないという問題であれば、別居ではなく寝室を分けるだけでも解決できるかもしれません。その場合も引っ越しが必要になるでしょう。
もしくは転職で解決できないでしょうか。
昔と違って今はたくさんの人が転職をする時代です。1つの会社に勤め続けることは美しいのかもしれません。
ですがそれが当たり前ではなくなっています。もし仕事で夜遅くなったり、2人の時間を作れないとかセックスレスが別居の原因なら転職をすれば解決する可能性もあります。
今一度、別居をする前に他の方法で解決できないか考えて見てください。
別居後の初期費用や生活費の計算
どうしても別居が避けられない場合は、別居の準備を始めましょう。
ただし別居といってもそんなに簡単に始められません。
何をするにも、まずはお金の話がついてまわります。
- 引っ越しの費用
- 家具や生活用品購入費
- 毎月の生活費
が必要ですが、その目処はたっていますか？
裕福な家庭であれば、別居をして費用がかさんでも問題はありませんが、世帯が2つに分かれるだけでかなり生活費は跳ね上がります。
共働きならいいのですが、あなたが働いていない場合は生活費を請求しなければ生活はできません。
まず、かかるのは引っ越し費用。
引っ越しには荷物を運ぶ引っ越し費用の他に、敷金などで家具や家電製品を購入費用などもかかります。かなり少なめに抑えても50万円以上は必要になります。
次に生活費です。離婚を前提に別居しているときでも、もしあなたが働いていなければ、生活費をもらう権利があります。
これは別居中でも法律上認められているものです。
別居を決める前に、その金額を決めておきましょう。もちろんそれだけでは生活できない場合もあるので、働いていない場合は働きに出ないといけない可能性もあります。
そういったお金の計算は、必ず別居前にしておきましょう。
別居すると言っても、資金的に不可能な場合は少なくありません。
浮気の調査を別居前にやっておく
もし旦那さんに浮気の気配を感じているのなら、浮気調査をしておきましょう。
よくある間違いが、浮気調査をする前に別居を始めてしまうこと。
別居を始めてしまうと、別居後に浮気が発覚しても慰謝料をとれません。
なぜなら別居は裁判では、すでに結婚生活が破綻していると捉えられます。
離婚裁判において慰謝料は、結婚生活を破綻させた原因を起こした側に対して請求するものです。
具体的には、浮気や暴力を加えた者。
浮気が結婚生活を破綻させ別居したのか、それとも結婚生活が破綻して別居した後に浮気をしたのかが論点になります。
別居を先にした場合は、結婚生活が破綻してから浮気をしているので、離婚裁判では問題になりません。
ですから別居前から浮気していたことを証明する必要がありますが、過去に浮気をしていた証拠を探すのはとても難しい。
なので別居を始める前に、浮気調査をしておく必要があります。
生理的に受け付けないからできるだけ早く別居したい。
そう思っていても、まずは浮気調査をしてから別居するようにしてください。
旦那と別居すれば、もう元には戻れない
別居にあたって大切なことがあります。
それは別居をし始めたら、二度と一緒に暮らせないという現実。
夫婦仲がうまくいかなくても、あなたはどうにかして解決したい。これからも同居の結婚生活を続けたい。と思っているのならなおさらです。
別居したらほとんどの夫婦が離婚をします。
離婚を免れたとしても同居に戻ることはほぼありません。
別居をし始めればあなたも現実として受け入れますし、別々での暮らしに適応していくので戻れなくなります。
あなたと同じ家にいることにストレスを感じている状態で、そこから解放をしたら快適になって、おそらく旦那さんは戻りません。
ですから離婚をしたくないのなら、別居を始める前に問題を解決しましょう。
離婚をしたくないという人は絶対に別居を受け入れるべきではありません。必ず最後まで同居をして問題の解決に全力を尽くしましょう。
旦那と別居をして夫婦を続けるのもアリ
別居といっても離婚をしているわけではないので、そのまま夫婦を続けることもできます。
実際、別居をしていればうまくいく夫婦でいられて、それぞれで干渉しすぎない距離で生活すると上手くいくこともあります。
別居をすれば旦那さんの世話をせず、自分のことだけやっていれば済むのでとても楽です。そして結婚中ですのである程度の生活費ももらい続けることもできる。
転勤でもないのに、夫婦別で暮らすのは一般的ではありません。
ですが考えようによってはとても楽だと感じる人もいるようです。
旦那さんもいろんな小言を言われずにすみますし、女性側からしても遅く帰ってきても見えないから気になりません。
そして休日だけ一緒にお出かけをしたり、たまに夕食を一緒にする。そういう夫婦関係ができるわけです。
別居をすれば元の状態に戻るのは不可能です。ですがまた別の新しい結婚生活を送ることになります。
まとめ
旦那さんが別居の理由をはっきりと言わないのは、あなたが傷つくのを恐れています。
できれば人を傷つけたくないし、別居したい離婚したいと言っていても、嫌いなわけではなくどうしても生活に合わなかったり、自分の理想の未来にあなたがいる想像ができないから、別居を提案しています。
その理由はとても繊細な内容で簡単に打ち明けられるものではありません。できれば聞かない方がいいでしょう。
もし別居をし始めてしまったら、元の生活には絶対に戻れないと理解しておいてください。
別居はどちらかが快適に感じて、二度と同居に戻ることはありませんし、ほとんどの場合で別居生活ではうまくバランスが取れなくて離婚します。
ですから離婚したくなければ、別居は受け入れてはいけません。
もし離婚を前向きに考えるのであっても、別居する前に生活費やお金のことなどは話合いましょう。
そして浮気が怪しいのであれば、別居を受け入れる前に浮気調査をすべきです。調査をするのであれば、裁判で使える証拠をおさえるためにも必ず探偵を利用しましょう。
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